DESIGN MODULE web site <デザイン・モジュール>

プロダクトデザイン&工業系CG動画制作&WEB&DTP

あゆみ -「CG動画」編

以下の記事は、仙台放送が運営する企業情報発信共有サイト“ビズプロ・クロス”のインタビューコーナー「企業解体新書」に掲載されたものを一部改訂し転載したものです。

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クローズアップ インタビュー (有)デザイン・モジュール 取締役社長 千葉 浩三
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設立のきっかけを教えてください。

在仙大学の工学部機械工学科に在籍していた頃から機械の内部より外観の部分をやりたいと思っておりまして、卒業する際にプロダクトデザインの会社を受けたりもしたのですが、なかなか難しく、結局機械のエンジニアとして医療機器メーカーに入社しました。それでもやっぱりデザインの方をやりたいと思いまして、会社を辞めて東京・新宿にあるデザイン事務所に勤めながらデザインの専門学校、次にCG制作の専門学校で勉強した後、東京の自動車音響機器メーカーのデザイン室に再就職しました。実家がある岩手の一関にいる両親の事を考え、戻ってこようかと思ったのですが、一関でデザインの仕事をするには不安があり、学生の頃に住んでいたという事もあって、1998年(平成10年)に仙台市青葉区土樋に会社を設立しました。その後、若林区卸町の方に場所を移したのですが、大震災で会社の入っているテナントビルが大規模半壊状態になりまして、現在の青葉区双葉ヶ丘に移って来ました。
社名に使っている『モジュール(module)』という言葉は、工学では機能を持った部品という意味がありますし、建築では基本寸法といった意味もあります。製品開発の一連の流れの中で、「デザイン」という機能を担う一つの基本要素となりたいという想いから、「デザイン・モジュール」と名付けました。

主な事業内容を教えてください。

製品に魅力を与え使い心地を良くする「プロダクトデザイン」、企業の会社案内や製品カタログを制作する「グラフィックデザイン」、ホームページやネットショップを制作する「Webデザイン」、それに技術や製品を分かりやすく表現する「3DCG動画制作」が主な事業内容です。その中でも特に「3DCG動画制作」に力を入れています。3次元のCGというと、みなさんゲームやエンターテインメント系のものを連想すると思うのですが、当社では、製造業の企業さんが展示会やお取引先に自社の製品や技術をアピールしていただく為の3DCG動画を制作しています。写真やイラストで伝えるより動きがあるので断然分かりやすく、ネットでの使用の場合は、テレビCMほどの画像品質は必要ないので、価格も安くなります。
また、エンターテインメント系の制作プロダクションへ制作を依頼した場合、工業製品の仕組みなどがなかなか伝わりにくいと思うんですよ。当社の場合、私が工学部出身ですので、技術の部分も早く理解できると思いますし、ご依頼いただくメーカーさんがそれ程準備をしなくてもスムーズにやりとりができると思います。

「3DCG動画」を始めたきっかけは?

CGには昔から興味がありまして、80年代の後半、まだパソコンでCGを制作する事が珍しかったような時代にCGの専門学校に通っていました。この会社を設立し、付き合いのあったデザイン会社から景観シミュレーションの仕事をいただきました。喫煙ブースを作るメーカーさんが公共施設に製品を納める際に、どの場所に設置するか検証する為にCGを使ってシミュレーションするというものです。その仕事をいくつかやっているうちに、住宅パース(個人住宅の完成予想図)を制作する仕事もいただくようになりました。この頃はまだマーカーとかエアブラシで描いていくような手描きの時代で、CGの住宅パースはまだ珍しかったんですよね。CGだとどうしても「CGっぽいね」って言われたりしてしまうので、影をぼかしたり、空気感が出るように工夫しながら制作していきました。ある時、建築パースの制作会社を見学する機会がありまして、そこで車が立体的に動く3DCG動画を見せてもらったんです。これを自分のものにしたいと思い、3DCG制作ソフトを買いまして、独学でいろいろなトレーニングをやったんですね。その過程で、昔作っていた静止画のCGを動画にしてみたんです。これは、ゴミを収集するためのネットで、普段は畳んだ状態ですが、ゴミ収集日の時だけフェンスを広げて、ゴミを入れる事ができるというものです。
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動画にしてみると、静止画で伝えるよりもさらに分かりやすいという事が分かり、これは絶対に使えるから、3DCG動画制作を始めようと思ったんです。自社のホームページで3DCG動画を宣伝する為のエンジンデモCGムービーを制作し、現在は主に企業の製品や技術、特許の説明に使っていただいています。当社では、CADの機構解析などで表現するのが難しい煙などを表現することもできます。制作の流れとしては、まず始めに大まかな「ドラフトムービー」を作り、その上でいろいろなお話をした後に仕上げをしていきます。

苦労した事を教えてください。

動画を少しずつ作って調整していくというやり方だと、いくら時間があってもきりがないんですよ。膨大な時間がかかってしまいますので、制作する前にまずは「この部品はどういうタイミングで出て来て、こういう動きをする」という部品ごとの動きを設計するんです。それをよく考えずに作ってしまうと、後から修正する場合はすべて最初からやり直しになってしまうんですよ。なので、制作する前には必ず一通りの流れを頭の中で考えておかないといけないので、頭がクタクタになります(笑)。部品1つ1つが演じる俳優さんみたいなもので、この仕事はそのシナリオを考える脚本家のようなものですね。こうした準備をしっかりするせいか今まで制作をしていて大きな失敗というのは無いです。また、仕上げの動画はコンピューターに計算をさせて作るんですけれども、動画によっては20時間以上かかるんですよ。その中で設定ミスがあったりなんかして、ちょっと動きがおかしいという事になると、またやり直しという事になってしまいますので、失敗が無いように、あらかじめ設定をしっかりチェックするのが大変ですね。でも、大もとの造形作業が私はすごく好きなんですよ。なのでトータルとしては、楽しさの方が優りますかね。イメージしていたものが画面の中で形になっただけで、ものすごく感動します。

今後行なっていきたい事は?

大手のメーカーさんへ部品を納めてらっしゃるような受注型の企業さんも少なくないと思うんですね。その企業さんからすれば、いつ注文が無くなるかという不安や、多くの顧客を開拓しておきたいという想いがおありになると思うんですよ。なので、自社を広くPRする必要があるわけですが、いざ、そうしようと思っても、発注メーカーに納めた製品の写真の使用許可が必要だったり、使用NGだったりと、いろいろ難しい問題が出てきますよね。そういう時に3DCG動画であれば、自社の技術の見せたい所だけをクローズアップして、見せたくない所はデフォルメして作る事ができます。分かりやすく単純化して、伝えたい所だけを伝える事ができるというのがCGの良い所だと思います。今後も宮城や東北の企業様が活性化できるようにお手伝いできればと思っています。

ビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

具体的なお話ではなく、漠然とした事でもいいので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。私としても、製造業の皆さんがどんな事でお悩みなのかお聞きできるだけでもためになります。私では無理なことでも他の誰かをご紹介できるかもしれませんし、どんな事でも結構ですので、是非お気軽にご相談ください。